現役高校生の声を反映させた、高校生による高校生のためのプレイリスト

トレンドに敏感な高校生たちが、テーマにあわせた楽曲を集めてプレイリストを作成する本企画。今回のテーマは「鬼リピボカロ楽曲10選」です。

渋谷トレンドリサーチでは、高校生に選出された楽曲について解説していきます。

鬼リピボカロプレイリスト by INGteens  

ヴィラン / てにをは
ボルテッカー / DECO*27
リアライズ / 柊マグネタイト
ミィハー / Chinozo
シカバネーゼ / jon-YAKITORY
神っぽいな / ピノキオピー
ダーリンダンス / かいりきベア
酔いどれ知らず / Kanaria
ロウワー / ぬゆり
キュートなカノジョ / syudou

【ヴィラン】てにをは

てにをはが2020年に公開したのがオリジナル楽曲「ヴィラン」です。歌唱はv flowerで、テレビアニメ「すばらしきこのせかい」のエンディングテーマとしてASCAがカバーしたことでも知られています。主人公の苦悩を言葉遊びを多用した歌詞で表現し、愛や性別について悩む人たちへのメッセージにも聞こえます。

【ボルテッカー】DECO*27

「ポケモン」と初音ミクのコラボレーション企画として誕生したのがDECO*27による「ボルテッカー」です。ポケモンシリーズではお馴染みのBGMや技名を多用していて、聴いているだけで楽しくなるロックチューン。「妄想は無限大　ほらいけってチャンスうかがってるんだ」と恋する気持ちを後押ししてくれる歌詞も人気です。

【リアライズ】柊マグネタイト

「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」として書き下ろされたのが柊マグネタイトの「リアライズ」。疾走感と力強さのある楽曲で、歌詞を見てみると「届かないような未来だって　何度でも手を伸ばそう」と前向きです。実際に「聴いていると元気になれる」という声もありました。

【ミィハー】Chinozo

Chinozoが2023年にリリースした「ミィハー」。一度聴いたら耳から離れないメロディーやリズムが特徴的で、中毒性のある一曲です。マイノリティである自分の苦悩から、もっとミーハーになれたらいいのにという思いを歌った楽曲で「ミィ　ミィハーさんになりきれない　ミィハーさんになりきれない」と繰り返される歌詞も印象的です。

【シカバネーゼ】jon-YAKITORY

もともとボカロ曲としてリリースされたjon-YAKITORYの「シカバネーゼ」は、その後ボーカルにAdoを迎えた動画を公開しTikTokなどを中心に大きな話題を集めた一曲。どこかほの暗い世界観ながらも、ついつい身体が乗ってしまうサウンドが特徴です。「繰り返し聴いてしまう」という高校生からの声もあり、中毒性の高さも人気の理由。

【神っぽいな】ピノキオピー

ピノキオピーがリリースした「神っぽいな」も選曲されました。社会問題にも切り込むと知られているピノキオピー。この曲ではネット社会を生きる現代人を皮肉っているのが特徴です。「愛のネタバレ「別れ」っぽいな　人生のネタバレ「死ぬ」っぽいな」と本質を見ようとしない人々に警鐘を鳴らしているよう。

【ダーリンダンス】かいりきベア

2020年にリリースされたのがかいりきベアによる「ダーリンダンス」です。かわいらしさと、その中にあるダークな世界観が特徴的な楽曲で、まさに地雷系女子のよう。「存在証明　愛だって　愛だって吐いたって」という歌詞もその象徴。承認欲求を満たしたい女の子の気持に共感できるという声も聞かれました。

【酔いどれ知らず】Kanaria

Kanariaの9作目となったのが2022年にリリースされた「酔いどれ知らず」です。ゆったりとしたリズムが心地よい楽曲で、中華風のおしゃれなミュージックビデオも話題になりました。「歌詞の意味を考えるのも楽しいし、ミステリアスなところも好きで聞き飽きない！」という声もありました。

【ロウワー】ぬゆり

アップテンポな楽曲であっても、どこか儚さや切なさを感じさせてくれるのがぬゆり。「ロウワー」も「僕らが離れるなら　僕らが迷うなら　その度に何回も繋がれる様に」と祈りのような切ない気持ちが歌詞にも表れています。文学的な歌詞も人気が高く、今作は太宰治の「駈け込み訴え」が元になっているとも言われています。

【キュートなカノジョ】syudou

Adoのデビュー曲「うっせぇわ」を楽曲提供したことでも知られているsyudou。「キュートなカノジョ」は2021年にリリースされた狂気的にも思えるラブソングです。「ねぇ精神から全身まで　表面から内面まで　脳天から先端まで　知りたいの　それから」という歌詞からも伝わる相手への執着も、高校生の琴線に触れたよう。

今回のテーマは「鬼リピボカロ曲」です。何度も聞きたくなる中毒性の高いメロディや、言葉遊びのような歌詞を持つ楽曲が多く選曲されたのが特徴です。また、ダークな世界観を上手く歌っている曲が多いのも印象的でした。

LINE MUSICにて、現役高校生が選んだ楽曲の公式プレイリストを公開中！

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